連続鋳造 プロセスワークスペース
連続鋳造 ワークスペースの概要
連続鋳造ワークスペースは、ビレット連続鋳造や半連続鋳造など、すべての一般的な鋳造プロセスを解析するための使いやすいツールを連続鋳造ユーザに提供します。新しい連続鋳造ワークスペースには、連続鋳造プロセスをモデル化し、プロセスパラメータの最適化に必要なツールが含まれています。マルチブロックメッシングは、鋳造の高せん断および高温度勾配領域で効率的に精度を高めます。鋳型とビレットの冷却、溶湯流量、過熱、鋳型形状などのプロセスパラメータが解析に含まれます。溶湯表面の変化と鋳型の運動は、ポスト処理中にすばやく可視化され、充填および凝固パターンの評価も容易です。
連続鋳造 ワークスペースの主な機能
- モデル化されたプロセス
- ビレットと板の連続鋳造
- 半連続鋳造
- 熱鋳型モデリング
- 加熱/冷却要素による局部的なダイ加熱制御
- 溶湯と鋳型からの対流および輻射の熱伝達
- 高度な凝固
- 収縮
- 方向性凝固
- 欠陥予測
- ポロシティ予測
- 空気巻き込み
- 初期凝固
- 酸化物形成
- 動的シミュレーション制御
- 流動力学に基づく注入制御
- 完全な分析パッケージ
- マルチビューポートによるアニメーション – 3D、2D、履歴プロット、ボリューム レンダリング
- ポロシティ解析ツール
- 解析結果を並べて比較
- 溶融温度、固相率の測定用センサ
- 粒子トレーサ
- バッチポスト処理
- レポート生成
連続鋳造 ワークスペースの解析事例
円筒状のブロンズビレットの半連続鋳造解析
下図は、ブロンズの直径0.8mの円筒状ビレットの半連続鋳造を表しています。H13鋼製のスターターブロックは、毎分18mmの速度で引き下げられます。銅製の冷却ジャケットは、ビレットが鋳型から引き下げられるときに200kWの熱をビレットから取り除きます。
鋳型を離れた後、ビレット表面に追加の冷却が適用されます。左図はビレットの表面温度、中央の図はビレット内の固相率分布、右図は溶湯と鋳型、ノズル、冷却ジャケット、スターターブロックの温度分布を示しています。
純鉛板の連続鋳造解析
FLOW-3DCASTを使用したこの純鉛板の連続鋳造解析は、673度の溶融鉛の槽内で回転する鋳鉄ドラムを表しています。ドラムは4.5rpmで回転し、一定の温度を維持するために内部でスプレー冷却されています。
スラブ連続鋳造解析
この解析は、A356アルミニウム板の連続鋳造において、安定した凝固プロファイルの維持に必要な冷却の決定を目的としています。溶湯は、ケイ酸カルシウムのノズルを介してプロセスに注入されます。溶湯の上下にある銅-コバルト-ベリリウムの鋳型には、溶湯から熱を取るための冷却チャネルが含まれています。凝固板は、8mm/秒の速度で鋳型から引き抜かれています。