FLOW-3D Asia Users Conference 2017 開催のご報告
2017年10月27日(金)東京コンファレンスセンター品川においてFLOW-3D Asia Users Conference 2017を開催いたしました。当日は天候にも恵まれ多くのユーザ様にご参加いただきました。今年も日本のユーザ様に加え、台湾からのユーザ様の発表もありました。
2017年10月27日(金)東京コンファレンスセンター品川においてFLOW-3D Asia Users Conference 2017を開催いたしました。当日は天候にも恵まれ多くのユーザ様にご参加いただきました。今年も日本のユーザ様に加え、台湾からのユーザ様の発表もありました。
最初に弊社代表取締役丸湾よりご参加いただいた皆様への御礼とともに、例年に比べユーザ様のご発表が多く、ご協力への感謝のご挨拶をさせていただきました。また弊社開発のFLOW-3Dオプションモジュール、FLOW-3D WELD、FLOW-3D DEM、FLOW-3D RESINについて、来年以降に機能を強化する旨、ならびに新たに発泡モジュールのご提供について発表いたしました。
続いて米国FSI社(以下、FSI)、Amir新社長よりご参加の皆様ならびにユーザ事例発表者様への御礼ならびにご自身の経歴についての紹介をご挨拶とさせていただきました。また今後、ユーザ様との交流を通じてFLOW-3Dの開発に役立てたいとの抱負を述べられました。
FSIのAmir社長よりFLOW-3D Ver. 11.3のソルバの開発についての発表です。今回は温度の2流体モデルの改良、最終凝固位置を特定するための粒子の(ホットスポット)などの新機能について、ご紹介させていただきました。
続いてFSIのJensen氏よりユーザーインターフェースのエンジニアリング直感的体験の創造についての発表です。今回はFLOW-3D CAST Ver.5.0で導入されるプロセスワークスペースなどのご紹介と、Flow Sightのスプラインに沿ったカメラなどの新機能についてご紹介させていただきました。
フリースペースには、ユーザ様からの発表事例を含め各種適用事例のパネルを展示いたしました。ご興味お持ちいただきました事例を皆様写真に収めたり、弊社技術スタッフへご質問頂いている姿を多く拝見いたしました。
①『航空エンジン・ファンドライブギヤシステム高効率化におけるFLOW-3Dの有効性と今後の展望』
川崎重工業株式会社様より、小型の航空機等に使用されるファンドライブギヤシステムに関して、CFDを用いたギヤシステム全体のオイル撹拌損失の計算結果と実験結果との整合性および計算速度の改善法等についてご発表いただきました。
②『ウレタン発泡モデルの適用』
オートリブ株式会社様より、自動車部品であるステアリングホイールのウレタン成形工程に関し、ウレタン発泡樹脂の問題点およびカップ形状モデルを対象とした発泡樹脂の形状変化等の解析結果を通して、今後のモデル検討に必要な課題についてご発表いただきました。
③『FLOW-3Dによる潮流発電装置群(Tidal Array)の流況評価』
日本大学様より、FLOW-3Dを用いて水平軸水車の流場を再現するためにファンおよびポーラスメディアの複合モデルの開発を行い、水車が複数配置された潮流発電ファームの流場の評価についてご発表いただきました。
④『高出力シングルモードファイバーレーザーによる高反射材の加工とFLOW Weldでの解析』
近年、シングルファイバーレーザーによる金属の高速加工が可能になっています。株式会社フジクラ様より、今回のご発表ではFLOW Weldを用いて高反射材である銅やアルミの加工中の現象を解析した結果についてご発表いただきました。
⑤『DEMを活用した砂充填解析の開発』
アイシン高丘株式会社様より、鋳物の素材不良の要因として考えられる中子の砂詰まりを予測するCAE技術開発を目的とし、金型に射出した砂型を吹き込む可視化実験を通して、初期・中期・大噴流の3つの充填メカニズムを対象としたDEM解析による砂詰まりの再現性の結果および今後の展望についてご発表いただきました。
⑥『FLOW-3Dを用いたアルミ重力鋳造品の溶湯-金型間熱伝達挙動考察』
旭テック株式会社様より、鋳型内に複雑形状の中子を作る上で重要なアルミ溶湯と金型境界面の熱伝達に着目し、熱伝達率変化の要因として考えられる対流依存熱伝達率の影響や溶湯-塗型の接触面積等をFLOW-3Dを用いて計算した結果に関してご発表いただきました。
⑦『選択的レーザ溶融(SLM)プロセスにおけるキーホール形成の数値シミュレーション』
国立聯合大学様(台湾)より、選択的レーザ溶融(SLM)の3次元的数値モデルによって、キーホール形成とランダムに分布した粉末床の溶融プール挙動についてFLOW DEM、 FLOW Weldを用いた解析結果をご発表いただきました。
⑧『粘弾性モデルによるフレッシュコンクリート挙動解析(解析物性パラメータの決定)』
鉄建建設株式会社様より、粘弾性モデルを用いたスランプ試験結果から降伏値および弾性の推定、およびLフローの試験結果から粘性を推定が可能であることをご発表いただきました。(※弊社中村より代理発表させていただきました。)
今年もユーザ会終了後の懇親会には多くのユーザ様にご参加いただきました。懇親会をユーザ様同士の情報交換の場としてご活用していただけましたら幸いに存じます。また、弊社スタッフにとりましてもユーザ様のご意見・ご要望等を直接お伺いできた貴重な時間となりました。今後も一人でも多くのユーザ様にご満足いただけるよう、よりよいサービスのご提供をして参りたいと思います。
今年もユーザ会前日に、同じく東京コンファレンスセンター品川にて「FLOW-3D」ならびに「FLOW-3D CAST」のトレーニングを開催いたしました。今年はユーザ様よりご要望をいただいておりましたハンズオン形式でのトレーニングでの初開催となりました。
また、こちらもご要望の多かった「Flow Sight」のトレーニングも「FLOW-3D」トレーニング内にて行いました。いずれのトレーニングもそれぞれの初級者様向けに解析を実施する上で、モデル設定等の注意点やポイントをご説明させていただき、当トレーニングも好評なうちに終了いたしました。
今年も多数の皆様にユーザ会及びトレーニングへご参加いただき、改めて感謝申し上げるとともに、ユーザ会当日ご発表いただきましたユーザ様にこの場をお借りして御礼申し上げます。これからもFLOW-3D/FLOW-3D CASTをよりよくお使い頂けます様、サービスの向上・開発に力を入れてまいります。今後ともFLOW-3DならびにFLOW-3D CASTをご愛顧賜りますようお願い申し上げます。
【FLOW-3D Asia Users Conference 2017 開催概要】
日 時: | 2017年10月27日(金) 10:00~17:45(受付9:30開始) 18:00~19:30 懇親会 |
場 所: | 東京コンファレンスセンター 品川 大ホール(JR品川駅港南口(東口)より徒歩2分) Access MAP |
主 催: | 株式会社フローサイエンスジャパン |
9:30 | 受 付 (東京コンファレンスセンター 品川 大ホール) | ||||||||||||||||||
10:00 | 開 会 | ||||||||||||||||||
10:00~ | ご挨拶
株式会社フローサイエンスジャパン 代表取締役 丸湾 ラエド
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10:10~ | ご挨拶
Flow Science Inc.
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10:20~ | FlowScience社からのFLOW-3D / FLOW-3D CASTの最新情報のご紹介
Flow Science Inc.
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12:00~ | 昼食(当社でご用意いたします) | ||||||||||||||||||
13:00~ |
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17:30~ | 質疑応答 | ||||||||||||||||||
17:45 | 閉 会 | ||||||||||||||||||
18:00~ | 懇親会 (5Fホール前「ホワイエ」にて) |
* 都合によりプログラムは変更することがございます。予めご了承下さい。