FLOW-3D Korea Users Conference 2013のご報告(2013年10月29日)
韓国でのユーザカンファレンスが2013年10月29日に開催されました。
出発は、国内ユーザ会の2日後と準備が大変でしたが、台風一過の晴天の中、約2時間のフライトで韓国金浦(GIMPO)空港に無事到着です。金曜日の夜に出発して、日曜の夜に帰国するツアーに人気があるのがわかります。
宿泊先は、ヨイドにあり国会議事堂やKBS、証券会社などが立ち並ぶ地域でした
カンファレンスは、DOKSANのホテルで開催され、当日の参加者は約50名ほどでした。
先ず初めに、Soft-Tech International社のHong社長から開会の挨拶がありました。
次にFlow Science社(以下、FSI)副社長のBarkhudarov氏からFLOW-3Dの次期バージョンV11の新機能や機能改良および大規模計算版のMP V5.0に関するパフォーマンス向上などのご紹介を頂きました。
弊社からのプレゼンテーションとして社長の丸湾よりF.SAIを発表させて頂きました。韓国でも構造解析ソフトにデータをインターフェースする要求は高いようでした。
「Numerical Modeling of Turbid Density Currents in Imha Reservoir」というタイトルでDr. SD Ahn氏より発表がありました。内容としては、台風時の濁水の拡散について粒径を使用した新しい評価法で行うというものでした。
Sejong University Mr. BW Lee氏より 「Development of Ship Wave Equations Applicable to ALL Depths using FLOW-3D」というご発表がありました。まだ、基礎研究の段階でしたが船の形状や水深、Froude数を変更した際のFLOW-3Dと過去の実験式との検証を行い、FLOW-3Dの数値解は、よく一致しているとのご発表でした。
Chonnam N,UniversityのJK Kim教授による「Stability Analysis of Floating Bodies : Case Studies」というタイトルで韓国沿岸部に設置されている生簀や漁礁の形状による内部での流速などご発表でした。
ヒュンダイ自動車は、環境問題を解決するためにBlue driveをテーマに掲げ2015年までに自動車を95%までリサイクルし、排気に含まれるCo2を50%削減する取り組みを行っています。その取り組みの中からヒートシンクの軽量化と効率の向上について材料の検討を含めFLOW-3Dで検証したというとても興味深い内容でした。
FSI社のMr. Doug氏からFlowSight™、Ver11 GUIの新機能やFLOW-3D CASTの次期バージョン Ver4.0に関してのプレゼンテーションが行われました。
オーストラリアからDr. Nural Hasan氏による「Verification and Validation of CFD」と言うタイトルでサイクロンセパレータの形状や流量、流体に含まれる粒径の関係についてのご発表を頂きました。
カンファレンス終了時に記念品の抽選が行われ終始和やかな雰囲気でカンファレンスを終了いたしました。