中子ガス 欠陥の数値シミュレーション


user_applications_menuFLOW-3D_industries_menuFLOW-3D_version_menu2FLOW-3D_version_menuFLOW-3D_functional_description_menuFLOW-3D_feature_menuFLOW-3D_history_menu

seminar_buttoncasting_environmental_menuFLOW-3D_index_menu

中子ガス 欠陥の数値シミュレーション

背景

ポロシティは鋳物に共通する深刻な欠陥である。放出された 中子ガス が凝固中に排出されずに製品中に残るタイプのポロシティもある。欠陥の原因となる中子ガスを低減または排除するためには、鋳型内の溶湯流動と凝固パターンはもちろん中子内部におけるガス生成、ガス流動および排出に関する詳細情報が必要である。

解析モデル

FLOW-3Dにより欠陥に関連する 中子ガス の予測を試み、鋳物と押し湯を合わせた形状を解析している。実機では主にA、B、Cの位置にポロシティ欠陥が出ている。

鋳物形状

鋳物形状

実機での主なポロシティ発生領域

実機での主なポロシティ発生領域

core_gas3

解析結果(引け巣と中子ガス解析)

引け巣によるポロシティ予測解析を行ったところ、領域AとBのポロシティ位置は正確に予測する事ができたが、領域Cの位置は予測できなかった。そこで 中子ガス モデルを確認したところ、溶湯への排出が確認され、位置的に領域Cのポロシティは 中子ガス によるものと考えられる。

引け巣によるポロシティ予測

引け巣によるポロシティ予測

溶湯へのガス放出位置(中子ガスモデル)

溶湯へのガス放出位置(中子ガスモデル)

まとめ

  • 溶湯にトラップされた 中子ガス は、ポロシティの主要な発生要因の1つである。
  • 中子ガスを考慮しないシミュレーションによるポロシティ欠陥予測は十分ではないかもしれない。
  • FLOW-3Dは 中子ガス による潜在的な問題を予測する事ができる。

  ※資料提供 : Caterpillar Inc. 様

^ back to top