粉末床 溶融結合におけるメゾスコピック熱流動解析
背景
オハイオ州立大学のY.S. Lee、W. ZhangらによるMesoscopic Simulation of Heat Transfer and Fluid Flow in Laser Powder Bed Additive ManufacturingではFLOW-3Dを用いて金属 粉末床 のレーザによる溶融・結合(L-PBF)を解析している。論文ではDEMで生成したランダムな 粉末床 を解析対象にしているが、弊社開発のFLOW-3D WELD(レーザ溶接モジュール)のベンチマークとして一様な 粉末床 での解析を行い、結果を比較した。
解析モデル
- ニッケル合金使用
- -粉末直径:10~20μm
- レーザ設定
- -Nd:YAG Laser
- -出力:200W
- -走査速度:1.1m/s, 2.3m/s
- -スポット径:100μm
- -出力:200W
- メッシュ
- -サイズ:3μm
- -総メッシュ数:約190万メッシュ
解析結果
まとめ
- 熱伝導や溶融金属の挙動、溶接速度の違いによる影響など、一様な粉末床でも定性的な解析は可能であることが分かった。
- 温度分布などの結果の違いは粉末床の違いと考えられ、粉末床の再現性が結果に影響する事が分かった。
- 今後、FLOW-3D DEM(弊社製個別要素法モジュール)を用いた粉末床の生成機能も開発していく予定である。
※資料提供 : オハイオ州立大学 様